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ねこねこです。今般の相場から以前に書いたことを思い出し、やや改変して再掲載します。

以下、過去記事の改変

FROGGYに掲載された『リアル投資家列伝・勝負どころを見抜く投資との付き合い方 』を読みました。

この記事に登場する個人投資家の今亀庵さんは退職金2000万円を8年で40億円にしたそうです。夢のある話ですね。

詳細はリンク先の記事を読んでいただくとして、

今亀庵さんの軌跡

①2008年に定年退職し退職金3000万円を手にする。

②リーマン・ショックで暴落していたJ-リートに気付く。

③J-リート市場に退職金のうちの2000万円投資して1年で7倍ほどになる。 

 2000万円⇒1億5000万円

④2009年にJ-リートを売却して得た約1億5000万円を株式市場へ投じる。

⑤アベノミクスと共に株価が上がり、2015年になると資産が20億円になる。

 1億5000万円⇒20億円

⑥相続対策も兼ねて半分の10億円を不動産へ投資する。

⑦残りの10億円で株式投資をリスタートする。

⑧2015年に10億円で再開し、今は30億円となる。

⑨不動産も足せば、ざっと40億円を得る。

  8年で 2000万円⇒40億円

ご本人も言っておられますが”J-リート暴落”と”まとまった現金”という2つの幸運、さらに実は若いころから株式市場に接していた”審美眼=値上がり株を見抜く”が重なった成果でしょう。

今亀庵さんの投資はリーマン・ショックで暴落していた不動産投信に目を付けたのが始まりだそうです。

「会社四季報を買って、どの株を買おうかとページをめくっていきました。約3500社の銘柄をひと通り見終わって、巻末を眺めているとリートが紹介されていた。びっくりしました、利回りが30%、40%を超えていたんですから。普通ならば高くても5%か6%程度です。一体、J-REITに何が起きているんだろう、と」
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2020年4月2日現在のJリートの状況はこんな具合です。配当利回り40%とはまだまだいかないようです。


不動産投資情報ポータル
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一方、こんな方もいます。

【早期退職10年目の小さな暮らし】

aoiさんという個人のブログです。aoiさんは40代前半に20年務めた会社を早期退職して退職金を株式市場に投資した直後にリーマンショックを被りました。投資本も読んで勉強していろいろ考えて最良と思える手を打ったのに。

     この後すぐです。
     リーマンショックがやってきたのは
     私が投資したタイミングは恐ろしいことに最悪だったのです。

詳細はリンク先の記事を読んでいただくとして、
残念ながら、現在はaoiさんのブログは無くなっているようです。プロフィールのみ残っています。

【aoiさんの軌跡】

①2008年春投資開始

②2008年9月にリーマンショック、最終的に退職金は6割に激減

③さらに日本株を買い進め、リスク資産は7割にも

④2011年に東日本大震災

⑤損切り

⑥アベノミクスに救われた

⑦ただ一つ残ったものは確定拠出年金

その後、支出を絞って生活を立て直されたようで、ねこねこも読んでいてホッとしました。
お二人とも極近いタイミングで投資の世界に飛び込んで、でもその結果には大きな隔たりがあります。”運”なのか”経験”なのか、



今亀庵さんもJ-リートに2000万円投じた頃のことを以下のように言っておられます。

「大胆な決断だろうと思います。当時、退職金以外の資金は数百万円程度。うちの家内は使うのが好きなので、ほとんど残っていませんでした(笑)。もし失敗すれば、家族がバラバラになってしまうかもしれない。それくらいの覚悟での決断でした。家内への相談? していません。相談すれば止めろと言われるでしょうから」
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今亀庵さんの投資開始が大暴落の直前であったこともあり得たのです。逆にaoiさんがアベノミクスの始まりから投資を初めていたら、また違った結果だったでしょう。

所詮リセッションを予知するなど不可能なのですから、時間と投資対象のリスク分散にこれ務めるしかないのでしょう。

忘れるなかれ "Stay in the market."

では、最後まで読んでくださってありがとうございました。

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